真央 全日本選手権は引退覚悟だった

 フィギュアスケートの元世界女王、浅田真央(25)=中京大=が5日に東海テレビの「ONE」で放送された姉の舞との対談で、昨年12月の全日本選手権(札幌)に引退覚悟で臨んでいたことを明かした。

 「辞めると思ってました」。

 14年ソチ五輪シーズンが終了後、1年間の休養を経て、今季から競技復帰を決めた真央。ただ、GP復帰戦となった中国杯で優勝して以降、NHK杯で3位、GPファイナルでは6位と苦戦が続いていた。「ファンの皆さんも全力で応援してくれている。期待に応えたいけど、応えられない自分が悔しい」。気持ちが落ち込む中、全日本に出ずに引退する選択肢もあったという。それでも出場を決意したのは「最後のけじめとして出ないといけないと思った」からだった。

 全日本では精彩を欠き、5位と出遅れたSP終了後、本来、会場に来る予定のなかった舞に「明日の予定はある?明日の演技を見てほしい」と、伝えた。2人の間には約束があった。「真央の試合は見に行かない」(舞)「舞が来ると素の真央が出る。弱い真央が出る」(真央)。ただ、今回は来て欲しかった。「これが最後だと思ってたから」(真央)。

 しかし、真央は土壇場のフリーでトリプルアクセルや連続3回転ジャンプには失敗したものの、その後は魂の演技を披露し、表彰台に食い込んだ。世界選手権代表入りも決め「なんとか全日本を笑顔で終えられて。先に繋がった。繋がっちゃった感じだね」と、笑顔で振り返った。

 今後については「今までは先の五輪を見てやってきたけど、今は本当に1試合1試合。それしか無理」と見通しを示し、最後は姉妹で「これからも応援よろしくお願いします」と、締めくくった。

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