羽生世界初300点超えVでファイナル

 「フィギュアスケート・GPシリーズ最終戦・NHK杯」(28日、長野ビッグハット)

 男子フリーが行われ、3位以内で12月のGPファイナル(バルセロナ)進出が決まるソチ五輪金メダリストの羽生結弦(20)=ANA=が、216・07点をマーク。27日に行われたショートプログラム(SP)と合わせ、世界新記録となる合計322・40点で優勝し、ファイナル進出を決めた。

 最終滑走者として、大きな拍手を浴びてリンクに登場した羽生は、冒頭の4回転サルコー、続く4回転トーループに軽々と成功。一気に観客を引き込んだ。課題となっていた後半の4回転トーループも含め、全てのジャンプで見事に着氷。陰陽師安倍晴明を演じるフリー「SEIMEI」をほぼ完璧に滑りきり、大きなガッツポーズを見せた。

 史上初の300点超えを果たした羽生は、興奮冷めやらぬ様子で優勝者インタビューに登場。ファンに対して「この演技は皆さんのおかげです」と感謝の意を伝え、「血のにじむような努力をしてきた」と、これまでの練習を振り返った。

 前日のSPは自身の世界最高記録を更新する106・33点をマークし、断トツの首位発進。今大会から挑戦した2本の4回転ジャンプを入れた構成を完遂し、自身2度目の100点超えで、14年ソチ五輪で記録した101・45点を上回り、ISU公認大会では前人未踏の合計得点300点超えの期待が高まっていた。

 過去の最高点はパトリック・チャン(カナダ)が13年のフランス杯で記録した295・27点。羽生の自己最高得点は13年のGPファイナルで記録した293・25点で、世界歴代2位だった。

 なお、2位には合計266・43点の金博洋(中国)が入り、3位に合計242・21点で無良崇人(24)が続いた。

 GPファイナルは12月11日にスペインのバルセロナで開幕。GPシリーズ6大会のポイント上位6名が出場して争われる。

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