山田章仁2トライでパナソニック開幕星
「ラグビー・トップリーグ開幕戦、パナソニック38-5サントリー」(13日、秩父宮ラグビー場)
3連覇を狙うパナソニックが日本代表WTB山田章仁(30)の2トライなどで、38-5と大差をつけ、開幕戦を白星で飾った。山田はマンオブザマッチにも選ばれた。
前半3分にSOベリック・バーンズのPGで先制したパナソニックは、同5分にスクラムからの攻撃で右に展開。そのまま継続して左に展開し直して、最後はバーンズのキックパスを山田がインゴールで押さえた。
サントリーにペナルティーが続出したこともあり、バーンズが3本のPGに成功。前半終了間際には、サントリーの日本代表PR畠山がシンビンとなり一時退場。この数的有利を生かして、スクラムから左サイドを攻め、再び山田が飛び込んだ。
正当にボールをインゴール内の地面につけていたかどうかを確認するため、テレビジョンマッチオフィシャル(ビデオによる判定サポート)も用いられた。舞台は違うがW杯サモア戦を思い起こさせるような判定時間を経て、トライが認められた。この後のコンバージョンゴールもバーンズが決めて、26-0とサントリーを突き放した。
後半もパナソニックペース。11分に密集から出たボールを受けたバーンズが右サイドへ高いキックパス。CTBのJP・ピーターセンがトライした。後半27分には劉もトライを決めた。
サントリーは前半からペナルティーを連発したことが敗因となった。序盤でじわじわとPGで点差をつけられ試合の流れを失い、後半20分にSOトゥシ・ピシが奪った1トライのみに終わった。
試合後は日本代表選手が応援に対する感謝のあいさつをした。パナソニックの堀江翔太は「五郎丸以外にも素晴らしい選手がいて、代表以外にも上手い選手、太い選手、細い選手、いろんな選手がいる。2019年へ向けて、トップリーグがどれだけ盛り上がるかがキーになってくると思う。お客さんが楽しむゲームをしたいと思うので、応援をよろしくお願いします」と、国内ラグビーへの応援を求めた。
