【一問一答】浅田真央「今日は55点」

メダルを手にほほ笑む浅田真央(撮影・開出牧)
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 「フィギュアスケート・ジャパンオープン」(3日、さいたまスーパーアリーナ)

 優勝した14年3月の世界選手権女子フリー以来553日ぶりとなる勝負のリンクでトリプルアクセルを決めるなど復活を果たし、日本の優勝に貢献した元世界女王の浅田真央(25)=中京大=が記者会見で心境を語った。100点満点の自己採点で55点をつけるなど、さらに高みを目指す意欲も感じさせた。以下、一問一答の要旨。

 -感想を。

 「久しぶりの試合だったんですけど、自分の気持ちをコントロールして滑ることができたと思います」

 -宇野選手の滑りをどういう思いで見ていたか。

 「昌磨は(名古屋市の)大須のスケートリンクで練習している時に初めて遊びに来た時に、なぜか知らないけど、一緒にリンクで遊んで、スケート始めちゃえって言って。(宇野が)スケート始めたころから知っているので、成長するのは早いなと思ったのと同時にたくましく演技をして。インタビューもしっかり受け答えをしていた姿を見て、すごくお母さんみたいな気分になりました」

 -今日の試合はシーズン初戦ではそれぞれ武器になっているジャンプを成功させた。どんな思いで臨んだのか。また、手応えは。

 「アクセルはあまり特別なジャンプと思わずに1つのプログラムに入っているエレメンツ(要素)と思って練習してきたので。そういった気持ちが今日の試合に生きてきたんじゃないかと思います」

 -佐藤コーチが一番良かった点として1つの人物像を表現できたことが成長ではないかと話していた。

 「フリープログラムは『蝶々夫人』ということで1人の男性を待ち続ける悲しい切ない物語ではあるんですけど、日本人として芯の強い女性を演じたいと思って望みました。技術の部分だけではなくて、自分の演じたこういう滑りがしたいというのができたのかなと思います。自分で見返して次の試合へ向けてもっともっといい『蝶々夫人』を演じられたらいいなと思います」

 -今日の演技に点数をつけるとしたら。

 「私は得点をつける…うーん。私は55点ぐらい。シーズン初戦としては今までにないぐらいのいい演技ができたんですけど。目標としては自分の昨シーズンの世界選手権で優勝した時のレベルが最低レベルとして望んでいるので、もっともっと上を目指せるという気持ちを込めて55点です」

 -久しぶりの試合でいい演技をできた。どういう心がけで臨んだか。

 「私は1年間休養していたことをあまり考えないように、考えないようにしてきたんですけど、1日、昨日(練習の時間が)あって、本当に試合のいいイメージだけを持って滑っていた。私の今日の精神状態はすごく良かったなと思っています。演技自体もそこまで硬いなとは感じなかったので、次の試合へ向けてもいい演技だったのではないかなと感じています」

 -手応えがあった点は。

 「私は久しぶりの試合だったので、試合感覚を取り戻して、練習からここに入ってくるまで、試合を終えるまで、大会で得たものは次の大会で必ず生きてくると思う。大会すべてを含めていい収穫ができたんではないかなと思います。グランプリへ向けては…。不安もあったんですけど、この試合を終えたことで試合感覚は自分に入ってきているので、次のグランプリはショートとフリーと両方とも良い演技ができるように。一つ一つ目の前の試合を、自分ができることをやっていきたいなと思います」

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