照ノ富士、モンゴルの両親泣いて喜ぶ

初優勝を報じるデイリースポーツを手にする照ノ富士=伊勢ヶ濱部屋(撮影・堀内翔)
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 大相撲夏場所(東京・両国国技館)で12勝3敗で初優勝を飾り、大関昇進を決めた関脇照ノ富士(伊勢ケ浜部屋)が25日、都内で一夜明け会見を行い、「まだ夢みたい。信じられない。モンゴルの両親も泣いて喜んでくれた」と改めて感激に浸った。

 祝宴が続いた前夜は午前2時に就寝。「ぐっすり眠れた」と言いながらも、激闘の15日間を戦い抜いた疲労感を随所にのぞかせた。11日目に3敗を喫して一度は完全に消滅したと思われた大関取りだったが、14日目に横綱白鵬と星が並ぶと急きょ再燃。優勝と大関がかかった千秋楽は極度の緊張に襲われ、いつもしている昼寝ができなかったほど。本割で碧山に勝った一番も「どういう相撲で勝ったのか覚えていない」と無我夢中の状態だった。

 ようやく我に返ったのは勝ち残りで土俵下の控えに座ってから。最後まで白鵬との優勝決定戦を取るつもりで構えていたが、結果的には同部屋の日馬富士の援護射撃で初Vが決定。「(決定戦が)なくなって良かったです。涙は自然と出ちゃいました」と23歳の若者らしく笑みがこぼれた。

 27日に開かれる理事会で正式に新大関照ノ富士が誕生する。昇進の伝達式で述べる口上については、「まだ何も聞いてないです。これから考えます」と語った。平成生まれの力士としては初めての大関となるが、「上から2番目の地位。もっと努力して頑張らないといけない」と早くも自覚は十分だ。

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