鈴木聡美100平Vで復活手応え
「競泳コナミオープン最終日」(22日、辰巳国際水泳場)
12年ロンドン五輪女子200メートル平泳ぎ銀メダリストの鈴木聡美(24)=ミキハウス=が、女子100メートル平泳ぎで大会新記録の1分8秒00で優勝した。
前日の200メートル同種目で7位と惨敗していた鈴木は、「軽く自分自身をなめていた」と復活に手応えを見せた。
失っていた自信を取り戻した。前日の200メートル同種目では後半に失速し7位。「だいぶショックでした。後半バテることを気にしてびびっていた」。
前日の50メートル同種目を制したように、練習で培ったスピードには手応えがあった。「50メートルはパワーで押し切ることができるけど、100、200メートルはバテる恐怖心がとれなくて」。この日の100メートルを前に、コーチからは「気合が足りない」と一喝された。
「五輪でメダルを取って、どこかでやればできると勘違いしていた。自分は努力型。練習を積み重ねて自信をつけて、前半から飛ばして勝ちきるスタイル。そういう根性が足りなかった」
自身の原点を思い出し、この日は失速することなく伸び盛りの中学生2人(今井、宮坂)を振り切った。
4月の日本選手権(辰巳)へ弾みをつけた。「今日のレースで恐怖心をなくすことができた。残り1カ月、1回1回の練習で自信をつけたい」。五輪前年、女王がようやくお目覚めだ。