逸ノ城 赤い羽根共同募金に参加

恥ずかしがり屋の男の子にタジタジの逸ノ城(右)=東京都千代田区の霞テラス(撮影・園田高夫)
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 大相撲秋場所で13勝2敗の好成績を挙げて、殊勲・敢闘賞をダブル受賞した逸ノ城(湊部屋)が1日、東京・霞ヶ関で行われた赤い羽根共同募金運動のイベントに参加した。数々のスピード記録を達成した怪物をひと目見ようと多くのファンが詰めかけ、人気の高さをうかがわせた。

 高層ビルが立ち並ぶ官庁のオフィス街に突然現れた逸ノ城の巨体はインパクト抜群。街頭での募金活動がスタートすると、192センチ、199キロの大きな体の前にはすぐに長蛇の列ができた。

 「頑張ってください」「テレビで相撲を見たよ」と次々に声をかけられ、初々しい笑顔で応えた。「こんなに人がいっぱい来るとは思わなかった。うれしかったです」と、三賞受賞力士として相撲協会の“公式行事”の務めを終えてホッとした表情を見せた。

 稽古再開は週明けの6日の予定だが、イベントやテレビ出演、さらに後援者へのあいさつ回りなどスケジュールは目白押し。だが、秋場所の激闘を終えて「だいぶリラックスできました」と若さと勢いが疲れを吹き飛ばしている。10日の横浜巡業からはまげを結うことも決まっており、「やっと結えますね」と入門から1年近くが経過して、ようやくスピード出世に髪の伸びが追いつこうとしている。

 場所中は少し減っていた体重も現在は200キロをオーバーしているようで、「食べても飲んでも太ってしまいます」とお腹をさすって苦笑い。新三役への昇進が確実視される九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)でもさらにパワーアップした姿で大暴れしそうだ。

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