新関脇豪風 最年長昇進に重圧と責任感
豪風(尾車部屋)は新関脇に載った番付表を手に、「本当は喜びたいけど、重圧と責任感でいっぱい。プレッシャーを感じています」と笑顔を見せることはなかった。35歳2カ月での新関脇昇進は昭和以降では史上1位の最年長記録。「やっとたどりついた地位なので、簡単に他の者には譲れない」と並々ならぬ闘志を示した。
30歳を過ぎてから稽古内容や普段の生活面を工夫して、地道に実力をキープしてきた。師匠の尾車親方(元大関琴風)も、「食生活での節制は徹底している。本場所中は一滴も酒を飲まないしね。コツコツとやってきた部分は尊敬に値する」と弟子を称賛した。小柄な体でも逃げたり引いたりせずに、真っ向からぶつかって絶妙なおっつけやいなしで相手を崩す取り口で横綱・大関を脅かす。「15日間、持っている力をフルに出し切ることが目標。経験があるのでプレッシャーに押しつぶされることはない」と大暴れすることを誓った。




