伊達公子 試合会場が長時間停電

 カナダ・モントリオールで開催されているテニスのロジャーカップで5日(日本時間6日)、プレー中に会場近辺が5、6時間停電するというアクシデントがあり、クルム伊達公子はそんな中、アンドレア・フラバコアと組んだダブルス1回戦を勝ち抜いた。

 伊達はそんなハプニングを、6日更新の公式ブログで伝えた。

 「建物すべてが停電。通常なら先進国ならばスペアが動いて問題はないはずなのに…いままでに途上国に行った際にそんなことが起きる事は何度もあったけどテニス界でしかも何時間も」

 真っ昼間ではあったが、建物内のプレイヤーズラウンジは真っ暗。トイレもシャワールームも真っ暗で、シャワーは水しか出ない。Wifiが使えないからパソコンはダメ、トレーニングジムも電気を使う器具は動かない。

 選手たちは携帯のライトを点けて自分の周りを照らしていた。

 「そんな時間が何時間続いたんだろう?5~6時間は確実に真っ暗だった」

 もちろん試合場は屋外だから問題はないが、主審のマイクは使えず、スコアの電光表示もなかった。

 伊達は「試合前まで真っ暗にいると外に出たときにすぐ目が慣れないから」早めに外に出て目を慣らしておくという、ベテランらしい工夫も。

 フラバコアとはこれが初めて組むペアで、第1セットは歯車が合わなかったもののやがて噛み合いだし、「4-6、6-2、10-7」で快勝した。

 このロジャーカップ、伊達は3日のシングルス2回戦を熱中症と思われる症状で途中棄権するなど、トラブルに見舞われている。

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