スタメン復帰のオコエが一回から美技
「U-18W杯・決勝、日本-米国」(6日、甲子園)
スーパーラウンドの韓国戦で右太ももの切創を負い、4針を縫って2試合ぶりのスタメン復帰となったオコエ瑠偉外野手(関東第一)が、初回にビッグプレーで先発・佐藤(仙台育英)を救った。
場面は一回表1死一塁。3番・バクストの打球は痛烈に右中間を襲った。だが投球前に横っ飛びしながら左中間から右中間へ守備位置を切り替えていたオコエは、打球が飛んだ瞬間にギアを最速へと変え、打球を追った。
降りしきる雨でボールも見づらい中、最後は左腕を懸命に伸ばしてランニングキャッチしたオコエ。打った瞬間、誰もが中前に落ちたと思った打球を捕ったことで客席から大歓声が沸き起こった。
もし落ちていれば最悪、一、三塁とピンチが広がっていただけに大きなプレー。直前に守備位置を変えていなければ間違いなく打球には届かなかった。その動作は今夏の甲子園から継続しており「捕手の配球や相手のスイングを見て、直感的にどこに飛ぶか分かるんです」と明かしていたオコエ。超人的なプレーで日本代表は初回、無失点で立ち上がった。