同志社大・渋谷新監督が始動

 12月1日付けで就任した関西学生野球の同志社大・渋谷卓弥新監督(56)=前滝川二高監督=が7日、京都府内の同大学で初指導を行った。

 11年秋季リーグを最後に、リーグ戦優勝から遠ざかっている名門。特に今年の春、秋リーグ戦ではいずれも京大に勝ち点を奪われ、5位に低迷した。OBとして再建を託された渋谷新監督は「V字回復を目指していきたい」と早速、“改革”へ動き出した。

 「技術以前に体作りの部分が重要。聞いていると、ケガもちょこちょこあったみたいですし」と午前中に栄養学セミナーを実施。高校と違い、大学生は食事面で個人の裁量が大きくなる。「体を作るためにどんな栄養素が必要か。知識があれば手に取る物も変わる」と来年1月までの8週間を体作りの期間と設定し、学生自身の意識改革を訴える。

 さらに「練習だけでなく、公共の場でも見られている意識を持ちましょうと。そこを意識できれば、必ず勝負所でやってきたことが生きる」と生活態度や普段の振る舞いにも改善の指示を飛ばす。「同志社として、恥ずかしくない成績を残せるように」と力を込めた渋谷新監督。元阪神・片岡、元ヤクルト・宮本ら数々のプロを輩出してきた名門が、再建へと舵を切った。

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