「ヤクルト‐阪神」(15日・神宮)
“神宮男”の阪神・マートンが、重い空気を打ち破る一発を放った。
1点を追う五回。先頭打者で登場し、フルカウントからヤクルト・ナーブソンの甘く入ったチェンジアップを捉えると、打球は虎党が待つ左翼席へ飛び込む14号ソロとなった。
「ゆったりとスローダウンして構えて、ストライクゾーンに来た球を捉えようという意識だった」とマートン。
この試合まで今季の神宮球場では33打数21安打4本塁打、打率・636と相性抜群。打線は左腕・ナーブソンを打ちあぐねていたが、その一振りが漂う沈滞ムードを払った。