オリックス・金子千尋投手（３０）が２４日、出場登録日数が８年に達し、国内移籍が可能なＦＡ（フリーエージェント）権を取得した。

　球団を通じて「プロ入り当初は、ＦＡ権を取得できるとは思っていませんでした。使っていただいたこれまでの監督、投手コーチに感謝したいと思います。取得できたことは事実ですが、今はシーズン中なのでまったく考えていません」とコメントした。

　瀬戸山隆三球団本部長は「２３日に、私と横田（球団本部長補佐）が金子と会談した」とし「最大限の評価をするので来季以降もここで頑張ってもらいたいと話をした」と、残留要請したことを明らかにした。具体的な内容については「ＦＡの規約に従い、折をみて交渉したい」と全力を尽くす構え。

　金子は２００５年入団。度重なるケガと戦いながらもエースに成長し、チームをけん引している。今オフのＦＡ戦線の目玉とみられ、日本プロ野球界のみならずメジャーのスカウトからも注目されている。