大谷翔平 絶妙バント安打で首位打者キープ フリーマンの満塁弾呼び込む四球、凡打も紙一重 驚異の1イニング3発でド軍4連勝

 「ドジャース6-4ダイヤモンドバックス」(20日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手は「2番・DH」で先発出場し、初回の第1打席で2年ぶりのバント安打をマークするなど3打数1安打1四球。チームは三回に1イニング3発で一挙6得点を挙げ4連勝、貯金を今季最多の「16」とした。

 周囲の度肝を抜いた。1死からの初球、おもむろにバントの構えを見せた大谷。そのまま投前に転がすと、投手の一塁送球がそれる間にベースを駆け抜けた。記録は内野安打。一塁塁上ではしてやったりの笑みを浮かべていた。

 バント安打はエンゼルス時代の2022年4月20日・アストロズ戦以来。昨年のWBC準々決勝・イタリア戦でも決めていた。三回の第2打席は無死一、二塁から冷静に四球を選んでフリーマンのグランドスラムを誘発。ホーム付近ではバンザイしながら出迎え、喜びを爆発させた。

 五回の第3打席では甘い球を完璧に捉えたかのように見えたが、打球は左翼フェンス前で失速。飛距離105メートルを記録しながらウォーニングゾーンで捕球され、惜しくもアーチとはならなかった。八回の第4打席では初球を引っ張り込むも、痛烈な打球は一塁手の正面。ファーストライナーに倒れた。いずれも紙一重の打球だっただけに、状態は悪くなさそうだ。

 打線は1点を追う三回にK・ヘルナンデスが試合を振り出しに戻すソロアーチを放つと、なおも無死満塁からフリーマンがバックスクリーン右へ満塁弾を放ち勝ち越した。さらに続くスミスも2者連続アーチを放ち、驚異の1イニング3発で6得点。先発の山本由伸を力強く援護した。以降は八回にフリーマンが安打を放つまで打者16人連続アウトとなっていたが、投手陣がリードを守り切った。

 メジャー10度目の先発マウンドとなった山本由伸は、初回に3三振を奪う立ち上がり。三回に2本の安打で先制を許したが、大量援護にも助けられメジャー初の100球到達で七回途中2失点8奪三振。ここ5試合で4度目となるクオリティースタートを達成し、自身5連勝をマークした。八回に2者連続アーチで2点差へ詰め寄られたが、逃げ切った。

 ドジャースはこれで4連勝。貯金は今季最多を更新する「16」となった。ナ・リーグ西地区で2位・パドレスに8ゲーム差をつけての独走状態。強さが際立つ形となっている。

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