法廷での水原被告 わずか4分「Notguilty」形式的に無罪主張 次回有罪答弁へ

 ドジャースの大谷翔平選手(29)の銀行口座から金を盗んで不正送金したとして、銀行詐欺などの罪に問われた元通訳の水原一平被告(39)が14日、罪状認否のためロサンゼルス連邦地裁に出廷した。既に罪を認める司法取引に応じているが、手続き上の理由から形式的に無罪を主張。司法省によると、次回審理で罪を認める見通しだ。

 水原被告は連邦地裁が入る建物に弁護人と共に徒歩で出入りした。報道陣からの「お金の返済はどのように行いますか?」などの質問にも、無言を貫いた。

 司法省によると、水原被告が有罪答弁をする日程は今後決定され、判決の言い渡しは数カ月後になる可能性があるという。刑期は最長で禁錮33年だが、連邦地検は司法取引に基づき、刑の軽減を申し入れる。

 罪状認否は治安判事の下で実施され、わずか4分で終わった。ジーン・ローゼンブルース裁判官から、名前の発音の確認や司法取引で有罪を認めたことなど6つの質問に対し「That’s right」「Yes, I did」などと返答。ただ、治安判事には法定刑の上限が禁錮1年以上の「重罪」について有罪答弁を取り扱う権限がないため、最後の自身の罪に関する問いかけに「Not guilty」と形式的に無罪を主張し、有罪答弁を避けた。

 連邦地検によると、水原被告は2021年11月ごろ~24年3月ごろ、違法スポーツ賭博で抱えた借金返済のため、大谷選手の口座から賭博の胴元側に不正に約1659万ドル(約25億9500万円)を送金した。大谷選手の口座から得た金を課税所得として報告しなかったとする虚偽の納税申告の罪にも問われている。

 水原被告は4月12日、身柄を拘束されて裁判所に初出廷した。大谷選手や胴元との接触禁止などの条件を受け入れ、同日保釈されていた。

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