マー君、単年15~20億円要求か 地元局「日本復帰が現実になる可能性」

 ヤンキースからFAになっている田中将大投手(32)について地元局SNY電子版は17日(日本時間18日)、リーグ情報筋の話として同投手が単年1500万~2000万ドル(約15億5000万~20億7000万円)の条件を求めていると伝えた。

 複数の米メディアによると、ヤンキースはこのほど最優先課題だった昨季首位打者のルメーヒュー二塁手を6年9000万ドル(約93億4000万円)で引き留めに成功し、さらにサイ・ヤング賞2回の右腕クルバーと1年1100万ドル(約11億4000万円)で基本合意して先発陣を強化した。

 同電子版は、前者の今季年俸を1500万ドル(約15億5000万円)と想定した上で、ぜいたく税課税対象となる総年俸2億1000万ドル(約218億円)まで「数百万ドル」に迫っているとして、「SNYではオフの早い段階でヤンキースとの再契約の可能性は低いと伝えていた。今はさらに厳しくなっている」と記した。

 13日(同14日)には米スポーツサイト「ジ・アスレチック」が、カブスとのトレードでダルビッシュを得たパドレスがさらなる先発補強として田中の獲得に動いていると報じたが、同局は「情報筋の話では両者の交渉は進んでいない。タナカの日本球界復帰が現実になる可能性は残されている」とつづった。

 田中は13年オフに楽天からポスティングシステムを使ってヤンキースと7年1億5500万ドル(約160億円)で合意。先発陣の柱として日本人初となるメジャー1年目から6年連続2桁勝利をマークするなど、通算78勝46敗、防御率3・74の成績を残した。契約最終年だった昨季は新型コロナウイルス感染拡大による短縮シーズンと開幕直前の頭部打球直撃の影響で10試合の登板にとどまり、3勝3敗、防御率3・56だった。

 田中はラジオ番組で古巣楽天への復帰について「ゼロではない」と発言。ニューヨークの地元紙が日本球界復帰の可能性を伝えるなど、大きな波紋を広げた。一方で同投手は自身のツイッターで「この段階では、来季プレーをしたいチームを限定しておらず、自分に興味を持ってくださる全ての球団の中から考えています」(原文まま)とつづっている。

 今オフの米大リーグのFA市場の動きは例年以上に遅く、田中だけでなく、最大の目玉とされている昨季のサイ・ヤング賞右腕でレッズからFAになったバウアーも未契約のまま。2人のほかにも過去7シーズンで2桁勝利4回の右腕オドリッジ(ツインズからFA)、16~19年に4年連続2桁勝利の左腕キンタナ(カブスからFA)、田中と同じヤンキースからFAになった左腕パクストン、昨季防御率2・70だったウォーカー(ブルージェイズからFA)らも所属球団が決まっていない。

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