レンジャーズのダルビッシュ有投手（３０）が２０日、かねて球団が出場回避を要請していた３月のＷＢＣへの不参加を正式表明した。今季が６年契約の最終年。テキサス州ダラスで行われた球団のイベントに参加した際「契約というよりトミー・ジョン（手術）から２年目なので、自分がどれだけやれるかという意味で楽しみ」と自信を示した。

　一昨年３月に右肘靱帯（じんたい）再建手術を受けた。昨年５月下旬に復帰し、シーズンは７勝５敗で防御率３・４１だった。今季に完全復活が懸かっており、ＷＢＣについては「トミー・ジョンから帰ってきたばかりで３月の寒い時期はあまりにリスクが高過ぎる」と述べた。

　今オフは田中（ヤンキース）大谷（日本ハム）両投手らと練習した。現在は平地で強めのスローイングをするところまで強度を上げているという。「肘に関してはトレーニングをしていても全然、大丈夫」と状態の良さを強調。「去年くらいから、やっとチームに溶け込めたという感じはあった」と愛着が湧いてきた球団での活躍だけを見据えた。