第1回大会出場の国泰寺、一丸快勝発進

 「高校野球・広島大会2回戦、広島国泰寺9-4安西」(15日、コカ・コーラW)

 2回戦16試合が行われた。広島中時代に第1回の夏の全国大会に出場した広島国泰寺が安西を9-4で下した。先発した近藤圭太投手(3年)が6回5安打3失点(自責点1)と好投。故障中のエース右腕・藤枝大地投手(3年)の代役を果たし、初戦突破に貢献した。

 校歌を歌い終えると、近藤は一塁側応援席にダッシュした。エースの代役を果たす6回5安打3失点(自責点1)。緊張から解放され、その表情は笑顔に満ちあふれていた。

 三回まで味方の失策も絡み3失点した。だが、四回以降は要所を締めた。6-3の六回、2死から連続四球でつくったピンチは左飛でしのいだ。杉野延幸監督(36)は「粘り強かった。役割を全うしてくれた」と目を細めた。

 140キロ超の直球が武器の本格派右腕・藤枝大地投手(3年)が今春のリーグ戦で右肘を痛めた。近藤は遊撃手が本職だが、中学まで投手だった経験から急きょ投手の練習も始めた。

 「どこまで投げられるか不安だった」。それでもピンチになると前日に藤枝からもらった言葉を思い出した。「頼んだぞと言われた。アイツの思いも背負って投げるんだと自分に言い聞かせた」。3-3の六回1死二、三塁では勝ち越しのスクイズを決めた。投打に獅子奮迅の活躍だ。

 藤枝と、左手首を骨折している北川直哉主将(3年)が試合に出場できるのは、早くても22日の4回戦。3回戦は2人を欠いて戦わなければならない。近藤は「次も投げる機会があれば勝ちに貢献したい」と言う。仲間が帰ってくるまで、負けるわけにはいかない。

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