「ガールズケイリンコレクション２０１５岸和田ステージ・Ｆ２」（２１日、岸和田）

　加瀬加奈子（新潟）＝１０２期

　まだまだ簡単には世代交代を許さない。ガールズ１期生として、常に第一線で走り続けている加瀬加奈子が、今回もきっちり出場権を獲得した。昨年末のガールズグランプリ（岸和田）は梶田舞（栃木）に屈したが、人気を集めた小林優香（福岡）に先着して２着に入るなど、次々に強敵が現れてくるガールズケイリン界でも存在感はまだ失われていない。

　“男前先行”が代名詞の加瀬。今回の出場選手中最年長の３５歳だがレーススタイルはまだまだ若い。３月のガールズケイリンコレクション京王閣ステージに続き、同じ先行スタイルで戦う奥井迪（東京）との主導権争いも注目の一つだ。それでも「普段のガールズケイリンでは大きな競走を心がけているが、単発レースなどの大きいレースでは勝ちにもこだわりたい」と話すだけに、彼女の位置取りがレースの流れを決定づける可能性は十分に秘めている。

　競技にも力を入れて来年のリオデジャネイロ五輪出場も視野に入れている、ガールズケイリンのパイオニアが本業でも“金メダル”を狙う。