【AJCC】ラーゼン始動戦へ好気配

 「AJCC・G2」(24日、中山)

 昨年の菊花賞5着以来となるサトノラーゼンが20日、雪の舞う栗東坂路で力強い動きを披露。ラスト1F12秒1はこの日のNo.2タイで、始動戦へ好気配を漂わせた。今年の古馬重賞はヤマカツエース(中山金杯)、レーヴミストラル(日経新春杯)がVをもぎ獲るなど4歳世代が活躍中。ここでダービー2着馬の実力をアピールしたい。中山金杯2着のマイネルフロストは美浦Wで追われ、好調キープを印象付けた。

 横殴りの雪をモノともせず、力強いフットワークで駆け上がった。サトノラーゼンは栗東坂路でタイキプレミアム(7歳1000万下)と併せ馬。荒れた馬場に脚を取られたパートナーをゴール直前でかわして2馬身半先着、タイムも4F53秒9-40秒1-12秒1なら上出来だ。「良かったと思います。休み明けとしてはまずまず」と見届けた池江師は及第点を与えた。

 昨春のダービーでは完璧な折り合いを見せて、怪物ドゥラメンテを相手に0秒3差の2着。秋はさらなる飛躍が期待されたものの、セントライト記念は7着、菊花賞は5着に終わった。「秋2戦は不完全燃焼でした」と指揮官は残念そうに振り返る。「暮れは金鯱賞も考えていましたが、思ったよりもガタッときたので休ませました。疲れが取れたのは何よりです。調教をやるごとに良くなっているし、上昇度はあるんじゃないですかね」と3カ月ぶりの実戦に意欲をのぞかせた。

 先週は僚馬プロフェットが京成杯を勝利。厩舎の勢いも後押しとなってくれそうだ。加えて、鞍上のF・ベリーの存在も頼もしい限り。池江厩舎とのコンビでは、13年のこの舞台をダノンバラードで制するなど重賞4勝をマークしている。

 春の最大目標については「決めていません」と師は明言しなかったが、結果次第では当然、G1ロードが見えてくる。真価が問われる古馬との初対決。自らの進路を切り開くべく、始動戦をきっちりとものにしたい。

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