【エ女王杯】マリアG1初挑戦初Vへ

 「エリザベス女王杯・G1」(15日、京都)

 血の勢いも背景に一発を狙う。マリアライトは重賞初挑戦となった前々走のマーメイドSで2着に好走すると、続く前走のオールカマーも牡馬相手に5着と奮闘。兄弟にクリソライト、リアファルと重賞覇者を持つ良血馬が素質開花ムードを漂わせている。休み明け2走目で上積みも十分。3歳以上の統一女王決定戦となった96年以降、史上初のG1初挑戦馬によるVを目指し、東のディープインパクト産駒が躍動する。

 血統的な勢いという点でも、不気味な存在と言っていい。異父兄クリソライト(父ゴールドアリュール)は3月に船橋でダイオライト記念を制し、異父弟リアファル(父ゼンノロブロイ)は9月に神戸新聞杯を完勝。きょうだい3頭が同一年重賞制覇という偉業を狙い、ディープインパクト産駒のマリアライトがG1に初挑戦する。

 「期待していた馬がようやく、ここにきて結果を出してくれています」と池内助手は笑顔でうなずく。1000万下の卒業には5戦を要しながら、その後は準オープンを即勝ち上がり、マーメイドS2着に牡馬相手のオールカマーも5着。成長力をアピールしてG1への道を切り開いた。

 「前回は久々で余裕残し(12キロ増)のなか、坂下からいい脚を使ってメドの立つ走りをしてくれた。今回はもう少しエンジンのかかりが早いと思います」と上積みを感じ取る。「今週はサラッと追えば大丈夫。輸送もマーメイドSでクリアしているので問題ありません。弟も(芝G1で)走っている。頑張ってもらわないと」。そのリアファルは1番人気の菊花賞で3着。同じ淀の大一番で、姉は一気に頂点を極めたい。

 エリザベス女王杯が3歳以上のレースとなった96年以降、G1初挑戦馬のVなら史上初の快挙だ。「まだ良くなる余地のある馬。G1でどこまでやれるか楽しみです」。昨年のラキシスに続き、史上6頭目となる重賞未勝利馬の戴冠となるか。良血馬が虎視たんたんと一発を狙っている。

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