【南関東競馬】大井・高橋三郎師が引退

 大井競馬の高橋三郎調教師(70)は18日、5月限りで引退すると発表した。同競馬の定年は72歳だが、あと1年2カ月余を残しての決断に、師は「体がまだ動くうちに辞めようと思った。今が一番いい時。ひとつの区切りだね」と静かな口調で説明した。

 1963年に騎手としてデビュー。“サブちゃん”の愛称で親しまれ、国民的アイドルホースとなったハイセイコーを筆頭に数多くの名馬の手綱を取った。地方競馬通算3975勝(うち重賞127勝)は、18日現在で歴代9位。現役当時は国内最多の7151勝を挙げた佐々木竹見(引退)に次ぐ記録だった。

 98年に調教師に転身。07年JBCスプリントを制したフジノウェーブをはじめ、15頭の重賞ウイナーを育てた。調教師として、18日現在で通算497勝。次週の浦和開催に出走予定はなく、22日までの大井開催がラスト。「騎手として、ハイセイコーという素晴らしい馬に乗れたことがうれしかったです。馬にも人にも恵まれた幸せな競馬人生でした。(勇退後は)ゆっくり温泉でも行きたいね」とホッとしたような笑みを浮かべた。

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