バレ逮捕!60発男、妻を暴行監禁

 昨季60本塁打を放ち、シーズン最多本塁打を更新したヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が、妻に対する暴行と監禁の容疑で米捜査当局に逮捕されたことが14日、明らかになった。AP通信が13日に報じた。警察の記録によると12日にマイアミ近郊で離婚を話し合っている妻を訪問。逃げる妻の腕をつかみ、寝室の鍵をかけて監禁したとされる。代理人によると同容疑者は、腕を引っ張って誘導したと説明している。

 早朝から激震が走った。昨季、王貞治(巨人)の持つシーズン最多本塁打記録を49年ぶりに塗り替え、セ・リーグMVPにも選出された国民的助っ人が逮捕されるという衝撃の一報が、米国から飛び込んだ。

 警察の記録によると、バレンティン容疑者は米マイアミ近郊で妻カーラさんを訪問したが、入室を断られ、ダイニングの窓から侵入。2階へ逃げるカーラさんの腕をつかみ、寝室の鍵を掛けて監禁した。目撃者が警察に通報し、逮捕につながった。

 結婚して約6年の夫妻は現在離婚協議中で、バレ砲は妻子と別々に暮らしていた。米メディアによると、同容疑者は家の窓の網戸を次々と引きはがして入室を試みたという。また、長女・ミアちゃん(2)も、逮捕現場となった屋内にいたと報じられている。

 この非常事態に、球団は朝から事実確認などの対応に追われた。衣笠オーナー代行兼球団社長はこの日、2度の会見を行った。

 代理人を通じて球団に入った情報によると、現在警察当局に拘束されている同容疑者は、顧問弁護士と接見。カーラさんと屋外で話をしていたが、家の中に入ることを提案し、強引にカーラさんの腕をつかんで引っ張った。それが暴行と受け取られたと説明しているという。

 球団はバレ砲と2016年までの長期契約を結んでいる。処分などについては、事実詳細を確認中ということもあり、衣笠社長は「まだ球団としての措置を考える段階ではない」と話すにとどめた。

 既に顧問弁護士が保釈申請を行っており、受理されれば一両日中にも保釈される見通しだというが、今月下旬に予定していた来日など、スケジュールが狂う可能性が出てきた。同容疑者は例年、1月下旬に来日し、2月1日にキャンプインしていた。しかし、状況次第では、キャンプインも微妙な情勢になる。

 この日、所用で球団事務所を訪れた小川監督も、「申し訳ないが、まだ何もコメントできない」と困惑の表情を浮かべるしかなかった。主砲のまさかの逮捕。今後の動向から目が離せない。

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