米團治 可朝さんに「兄ちゃんごめんなさい」…遊びに行く約束を果たせず

 カンカン帽で「嘆きのボイン」を歌った落語家の月亭可朝(本名・鈴木傑=すずき・まさる)さんが3月28日に急性肺線維症のために兵庫県内の病院で亡くなったことが9日、分かった。80歳だった。可朝さんは故桂米朝さんに入門。米朝さんの息子の桂米團治(59)が追悼コメントを発表した。可朝さんは米團治が幼いころに子守代わりに面倒を見ていた。

 「私が物心ついた時から可朝兄さんはいつもそばにいて、大きなお兄ちゃんという存在でした。一番幼い頃の思い出は、六甲山にドライブに連れて行ってもらったこと。以来、ことあるごとにいろんな話で楽しませてくださいました」。

 「米朝一門の異端児と言われながらも発言内容はとても鋭く、実はまっとうなことをおっしゃっておられました。他の追随を許さぬほどの優れた洞察力の持ち主だったと思います」。

 「2年ほど前からは上方落語界の行く末を案じる言葉をよく口にされ、しょっちゅう電話がありました。いろんなことをお話しさせていただきました」。

 「今年になってから私の記憶に新しいのは「東京かわら版」2月号の特別インタビューを受けられたこと。あの記事は本当すごいです。思いの丈を全部しゃべられたような気がします。今年のさらなる活躍、新しい活躍を期待していたばかりだったので、突然の訃報にただただ驚きを禁じえません」。

 「また遊びに行きますねって、今年になってから言ってたのに、行けずに兄ちゃんごめんなさい。どうか、天国で米朝師匠と大ママ(米朝夫人)と美味しいお酒を酌み交わしてください。いや、天国じゃなく地獄かもわかりませんが…。ご冥福をお祈りいたします」。

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