音喜多氏が都民ファの実態激白 メディア出演規制、議員間食事もNG

 都民ファーストの会からの離党を検討していると報道されている都議会議員の音喜多駿氏が4日、TOKYO MXの「モーニングCROSS」に電話出演。都民ファーストの会の離党を検討していることを正式に認めた上で、都民ファーストの会内部での締め付けや、小池百合子都知事の姿勢に対する疑問、また、自身の国政進出についての“噂”を真っ向否定するなど、心中を赤裸々に告白した。

 音喜多議員は5日にも離党届けを提出すると言われているが、電話では「検討中という段階ですが」と前置き。その上で、今回のタイミングでの離党検討について「私自身が応援してきた小池知事の姿勢に疑問を持ってしまったと言うことが大きい」と断言。具体的には「二足のわらじが必ずしも悪いと言うわけでは無いが、豊洲、五輪、いろいろある中で国政に手をかけることが正しいのか」と語った。

 また都民ファの代表が突然替わったことにも「情報公開で、いつ、どこで誰が何をするか分からない都政を打破するといっていた我々が同じ穴のムジナになってしまっているというのは感じている」と疑問を感じていたことも告白した。

 またMCの堀潤から「漏れ聞こえるのは、議員間の会食を禁じるとか、メディア出演打診しても回答がなかなか得られない。実際のところは?」と質問されると、音喜多氏は「少なくとも私に関しては、メディア出演は厳しく規制され、事実上出られない状態だった。また新人議員とご飯を食べに行こうとしたら、それは派閥作りの行動だということで、厳しく呼び出され叱責された」と、かなり厳しい縛りがあったことを暴露。

 また、都民ファ役員が、音喜多氏の離党について、以前から国政転向を狙っていたが、希望の党から出馬が出来ない事がわかって離党という対応に繋がったのならば残念などと話していることにも「これは本当に極めて残念な発言」と怒り。「希望の党から出馬してくれという話があったのは事実。それをウソをついて、あたかも私が公認を取れなかったから出て行くという印象操作をされるのは遺憾。そう言われるなら反論しなければ」と憤った。

 ネットなどでは、今まで小池知事を推していたのに、見る目がないのではなど厳しい言葉も上がっているが「厳しい意見は受け止める。見る目がないと言われれば返す言葉はない」と反省。だが「今も選挙で掲げた公約、政策は信じている。達成のために小池知事に意見言える立場になるのは大事」とも語った。

 今後については「仮に離党という決断を正式にすれば、その後は無所属の都議会議員としてしっかり活動する。今投げ出して国政にでることはない。どこの党に入ると言うこともない」と断言していた。

 離党報道があった後は小池知事から連絡はないというが、音喜多氏の“反乱”は、希望の党にとって少なからず影響を与えそうだ。

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