舛添氏「1日も早く」30連発

 東京都の舛添要一知事(67)が27日、都庁で定例会見を行い、自身の政治資金支出に関する疑惑等について、元検察官の弁護士2人による調査に着手していることを明かした。それでも「一日も早く調査を終了させるため」と、この日も担当弁護士の氏名公表は拒絶。また、報道されている疑惑の一部を否定したが、具体的な内容は説明を避けた。

 やつれた様子に弱々しい声で「第三者の厳しい目で…」と繰り返した会見から1週間。舛添知事は、時に笑みを浮かべ、時に声を荒らげ…と“マイペース”を取り戻していた。だが肝心な説明責任については、相変わらず放棄し続けた。

 20日の会見で宣言した第三者による調査は、25日から開始したことを表明した。それでも詳細な内容については、現在調査中であるとして明かさず。6月1日から始まる都議会での追及に対しては「皆さまに納得していただける説明をしようと思っております」としたが、会期中に調査が終了しなかった場合には、回答しない可能性も示唆した。

 その上で、「(疑惑が)100個出たら100個、全部クロであるという事ではありません」と、報じられた事案の中に不適切ではないものが含まれていると主張。ただ「私は信頼を失っているので信じてもらえない」とし、具体的な内容については「(調査で)『まったく問題ありません』と出していただいてからの方が、都民の皆さんにしっかり説明できると思っています」と一切口にしなかった。

 自身の疑義に対する調査を、自身が依頼した弁護士が行うことについては「厳正なる目で調査をして下さいというお願いであって、自分を弁護して下さいという意味合いではありません」と語気を強めた。

 また、弁護士の氏名を現段階で非公表とすることには「名前を公表すると、取材が殺到して調査が滞る。私は、一日も早く結果を出していただきたい」と“逆ギレ”の様相もにじませた。

 なお、数々の疑惑浮上から3回目となった今回の定例会見では、「一日も早く」「一刻も早く」を約30回連呼。これまでは「精査」「第三者の厳正な目で」などの言葉を繰り返していた。

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