鈴木杏、溝端、AAA西島も涙

 12日に肺炎による多臓器不全のため80歳で死去した、演出家の蜷川幸雄さんの通夜が15日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれた。開式前に取材に応じた長女で写真家・映画監督の蜷川実花氏(43)は、最愛の父の人生を「最後まで駆け抜けた」と振り返った。通夜にはSMAPの木村拓哉(43)ら著名人やファン1576人が参列した。

 09年初演の舞台「ムサシ」に出演した女優の鈴木杏(29)は「感謝の気持ちを伝えたんですけど、まだ実感がなくて…。これからいろんなことを思い出していくと思います」と大粒の涙を流した。

 10年に再演された同作に出演した俳優・勝地涼(29)も「ずっと心の中に蜷川さんがいるんじゃないかなと思ってます。いろんな知識を得ようと本を読んでいたら、『勝地はバカだから、頭でっかちにならずにそのままでいい。それがお前の魅力だよ』って言ってくれたことが忘れられない」と話すと、涙をこらえきれなかった。

 昨年10月の舞台「ヴェローナの二紳士」に出演した溝端淳平(26)、「体調はいい状態ではなかったと思いますが、死ぬ気で命を削りながら演出してくれてたんだと、一生忘れられない光景です」と回想した。藤原竜也(34)と共演した「ムサシ」でも指導を受けたが、「役者を育てようと、根底に愛がある方。もう一度演出を受けて、成長を見せて恩返しをしたかったです」と悔やんでいた。

 また、12年の舞台「下谷万年町物語」に出演したAAAの西島隆弘(29)は、号泣して蜷川さんを悼んだ。「お会いした時に、『お前は早く音楽やめて、俳優の世界に来い。人生の荒波に遭った時は、俺が全力で守ってやる』って言っていただいて…」と述懐。結局、再度の出演を果たせなかったことを「悔しいですね」とつぶやくように話した。さらに「言葉一個一個がすごく重たくて、大きくて、でもすごく優しくて…。言葉は届かないかもしれないですけど、まだまだ僕も頑張るんで、見てくださったらうれしい」と話した。

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