紅白歌合戦 視聴率は史上最低39・2%

 昨年大みそかに放送された「第66回NHK紅白歌合戦」(総合、午後7・15)の平均視聴率が、関東地区で62年の調査開始以来、ワースト記録の39・2%(2部)だったことが2日、分かった。総合司会に黒柳徹子(82)を起用し、48回目の出場となった森進一(68)の卒業などで注目されたが、数字は伴わなかった。08年の第59回から続いた40%超も7年連続でストップした。関西地区は14年から0・3ポイント低い43・0%だった。(数字はビデオリサーチ調べ)

 厳しい数字となった。この日、年末から元日にかけてのテレビ視聴率が発表され、注目の紅白は、1部(前半)こそ例年同水準で前年比0・3ポイント減の34・8%にとどまったが、2部は42・2%から3ポイント減の39・2%。2部の40%割れは4度目だが、歴代最低だった04年の39・3%を下回るワースト記録となった。

 民放の同時間帯番組は前年と大きな変動はなかったが、14年にアニメ「ワンピース特別版」(3・3%)で大苦戦したフジテレビが、今回は総合格闘技「RIZIN2015」で7・3%を獲得。一部紅白の数字が“流れた”可能性もありそうだ。

 紅白の2部は、絶好調の連続テレビ小説「あさが来た」の特別コーナーでスタート。AKB48の歌唱中には、OGの前田敦子(24)、大島優子(27)がサプライズ登場した。特別企画では小林幸子(62)がド派手な衣装で4年ぶりに紅白復帰し、今回で紅白を卒業する森は歌唱した「おふくろさん」の最後に「かあさーん!」と絶叫した。2年連続で大トリを務めた松田聖子(53)が「赤いスイートピー」で締めた。82歳の黒柳も元気で完走するなど、豪華メンバーだったが、大台に届かなかった。

 NHKはこの日、制作局エンターテインメント番組部長名で総括コメントを発表。初出場が前回の倍の10組にのぼったことや、各出場者のパフォーマンスに触れながら「全ての世代の皆さんが楽しめる紅白を作り上げられたと思います」とし、ワースト記録については触れなかった。

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