森進一が紅白卒業 歌手活動は継続

 昭和を飾る大スターで、今年のNHK紅白歌合戦で史上最多の48回連続出場を決めた歌手・森進一(68)が、今回限りで紅白歌合戦の出場に区切りをつけることが3日、分かった。すでにファンクラブに向けてあいさつ状を送付しており、今日4日に正式に発表する。今年は50周年の記念イヤー。歌手人生の大きな節目というタイミングで、長く歌い続けてきた大みそかのステージから旅立つ決意をした。

 48回連続出場を誇り、紅白の顔として歌声を響かせてきた大ベテランが、ついに大みそかのステージから、一線を引く決意をした。すでにファンクラブへのあいさつ状の発送も終え、今日4日に発表する。

 関係者の話を総合すると、森は50周年という歌手人生の大きな節目を迎えたタイミングで、紅白からも区切りをつける決意を固めた。すでにその意向はNHK側にも伝えている。ただ、紅白からは身を引くものの、今後もこれまで通り歌手活動は続けていくという。

 昭和から活躍する大スター。1966年のデビューからいきなりスターへと駆け上がり、経済成長を続けていた日本に歌声で彩りを与えてきた。紅白の歴史においても長きにわたり、ステージを盛り上げ数々の大きな足跡を残してきた。

 68年(第19回)の初出場から48回連続出場は史上最多記録。白組のトリを4回、大トリを5回も務めた。出場2回目から3年連続で白組のトリを務める快挙もあり、対戦相手である紅組の大トリは、すべて昭和の伝説の歌姫・美空ひばりさん。3年連続の対決は大いに盛り上がった。

 大トリを務めた85年は、翌年夫婦となった森昌子との対決で話題に。青江三奈、ちあきなおみ、都はるみ、石川さゆり、小林幸子。昭和を彩ったスターから、安室奈美恵、倉木麻衣、SKE48と、その時代の人気者と多く対戦してきた。どんな時も自身の世界を見事に表現し続けた。

 長年にわたる紅白を支えた功績に対し、NHK側もそれにふさわしい花道を用意する方向で準備を進めている。最後をどう飾るのか。それが今年の紅白の大きな注目となる。 

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