エディー日本、未明の勝利に列島歓喜
英西部グロスターのスタジアムに大歓声が響き渡った。ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会1次リーグ最終戦で日本が米国を撃破。8強入りこそ逃したが歴史的な1大会3勝目を挙げ、有終の美を飾った選手たちに惜しみない拍手が送られた。国内では12日午前4時からの試合にもかかわらず、各地のファンがテレビを通じて声援を送り、大会3勝目に歓喜。健闘をたたえ、4年後の次回、日本大会での活躍に期待した。
東京・高田馬場のラグビーバー「ノーサイドクラブ」は、立ち見客の熱気であふれた。男性ファンは「アドレナリンが出ている。眠くなんてない」。日本にチャンスやピンチが訪れるたびに拍手や悲鳴で一喜一憂した。
店の外が明るくなったころに勝利の瞬間が訪れると、ボルテージは最高潮に。店のマスター竹内方和さん(39)が「最高の結果を誇りに思う。ジャパンがくれた夢や感動に報いるためにも、ファンも一体になって盛り上げよう」と音頭を取り、祝杯を挙げた。
次回大会の会場の一つ、花園ラグビー場がある大阪府東大阪市内でも、映画館を使ってパブリックビューイングが開催された。
館内の約180席を埋めたファンらは、スクラムやモールに「押せ、押せ」と声援を送り、トライが決まると熱いガッツポーズ。試合終了のホイッスルが鳴ると、会場は歓喜に包まれた。
山下裕史選手と高校のラグビー部で一緒だったという岩崎裕さん(31)は「3勝もするなんてすごい。次の大会は必ず決勝に行ってほしい」と興奮気味に話した。
