北野監督たじたじ…ジジイパワー全開

 4月最後の土曜日となる25日、ゴールデンウイークを見据えた映画の大作・話題作が一斉に封切られた。北野武監督(68)は2年半ぶり17作目となる「龍三と七人の子分たち」の初日舞台あいさつを都内で行い、主人公一味を演じた主演の藤竜也(73)ら平均年齢73歳の“ジジイ”たちに感謝。他にも「王妃の館」や「寄生獣 完結編」、「アナと雪の女王」の新作短編が同時上映の「シンデレラ」などが公開された。

 世界のキタノが手がけた高齢者コメディーは“ジジイ”尽くしの初日舞台あいさつで幕を開けた。2012年公開の前作「アウトレイジ ビヨンド」では、劇中人物が「この野郎!!」「バカ野郎!!」を連呼して話題を呼んだ。新作で取って代わるワードが「ジジイ!!」だ。

 出演陣が高齢のため、主演の藤は「『無事に(撮影が)終わるだけでも奇跡的』と話していた」と感慨深げに振り返り、近藤正臣(73)は「みんな生きてたな。ジジイって強いよ」と胸を張った。

 実際、藤は100媒体以上の取材に応じ、「老人虐待だよ」と冗談を飛ばしながら作品を宣伝。ジジイパワーに支えられ、前作を上回る全国246館で初日を迎えた。

 北野監督は得意の毒ガスを封印して「撮っててショックだった」と告白。その心を「この作品はコメディアンで撮ったら失敗になる。マジメにやって、ずらす笑い。藤さんたちで撮れたことに感謝してます」と明かし、ジジイに賛辞を贈った。

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