北島三郎 愛馬皐月賞3着に「立派」

 キタサンの冠名の馬主(名義は大野商事)で知られる歌手・北島三郎(78)の所有馬・キタサンブラックが19日、千葉県・中山競馬場で行われた「第75回皐月賞」に出走。惜しくも3着となったが、50年を超える馬主生活で、G1最高着順となった。15頭が出走したレースで愛馬が、道中2番手で進み直線半ばまでで先頭に並ぶなど見せ場十分の内容。レース後、北島は「よく走ったよな。3着は立派だ」と笑顔で愛馬をねぎらった。

 G1、クラシックレースの晴れ舞台。故郷の北海道から2人の実弟を招待し、一緒に中山競馬場で観戦した。実はこの日のために、勝負服と同じ色のネクタイを特別に仕立てており、勝った際には表彰式で関係者全員で着用する予定だった。前走の3月22日のスプリングステークスを勝った際には「皐月賞を勝ったら(表彰式で)歌う」と宣言。その心づもりでもいた。

 G1優勝の“まつり”は次走以降にお預けとなったが、今回の走りで「この馬はそのうちやるよ。ダービーでも楽しみ」と手応えをつかんだという北島。「自分は歌手として多くの人に夢を届けてきた。今、紅白、劇場公演を卒業して一服している時に、この馬が“代わりにオレが頑張るから”と、オレに夢を与えてくれる。うれしいね。ありがたい」と目を細めた。

 「“まつり”は待っていた方がいいよ。ダービーで勝ったら歌うよ。この馬が勝ったら歌うよ。♪これがブラック まつりだ~よ~!と」と代表曲「まつり」を芝コースで歌唱する日に胸躍らせていた。

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