能年玲奈「コスプレしてみてください」

 女優の能年玲奈(21)が27日、都内で主演映画「海月(くらげ)姫」の初日舞台あいさつに登場した。自ら宣伝隊長に就任するなど積極的に関わった能年は、この日もコスプレ鑑賞をお勧め。こうした宣伝効果もあり、映画は興収20億円を視野に入れた好スタート。原作者の東村アキコ氏(39)が続編をおねだりするなど、能年考案の“クラゲ祭り”が大きな盛り上がりを見せている。

 能年が“クラゲ祭り”の開幕を宣言した。裾の広いクラゲ風ドレスで「今日からクラゲ祭り本番。(ミュージカルの)『ロッキー・ラー・ショー』みたいにコスプレしてみてください」と、宣伝隊長らしく鑑賞指南した。

 映画は人気漫画を映像化した、さまざまなジャンルのオタク女子たちが登場するコメディー作品。配給のアスミック・エースは、12年に興収21・5億円を記録した同社が配給の映画「ヘルタースケルター」の204スクリーンを超える216スクリーンで封切りした。同社の単独配給作品としては史上最大規模で、関係者は「20億円を狙います」と盛り上がった。

 能年主演作は今夏公開の「ホットロード」が興収24億円を超えるヒット。2本の大作映画で“座長”を務め、宣伝への意識が変化した1年だった。以前はトーク中に固まってしまう時もあったが、今ではインタビューを受ける際に「どう話せば楽しんでもらえるか考えるようになった」という。

 舞台あいさつで「お祭りのような映画なので、私からチラシ祭りを開催しました」と話したように、自ら宣伝プランを練って“チラシ祭り”を考案。宣伝隊長として、公式サイトでチラシ配り隊員を募った。約500人の応募があり、有志で2500枚のチラシを配ったという。

 演技に宣伝にと奮闘した勝負作。年末年始にどこまで数字を伸ばすか注目だ。

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