日テレ一転「明日ママ」改善を約束

 「明日、ママがいない」(水曜、後10・00)を放送している日本テレビが30日、都内で全国児童養護施設協議会の幹部と対面し、ドラマの内容改善することを伝えたことが分かった。同ドラマに関しては15日の第1回放送開始後、内容が子供の人権侵害に当たるとして複数の団体が内容の改善や放送中止を求めていたが、日本テレビは、これまで内容変更などは行わないとしていた。

 これまで「最終回まで見ていただければ真意は伝わる」と、内容変更を拒否する姿勢をみせていた日本テレビが、ついに方針を転換した。

 この日、日本テレビの佐野讓顯制作局長、福井雄太プロデューサーら3人が全国児童養護施設協議会を訪れた。

 同協議会によると、席上で改めて、(1)養護施設長による暴言、暴力シーン(2)施設長や大人が、子供をペット扱いする点(3)ポストなど子供に不適切なあだ名を付ける点、の3点を具体的に挙げ、改善を求めた。これに対し、佐野局長らは「想定していた以上の反応があった。申し入れを真摯に受け止めて改善したい」とドラマの内容を改善することを約束したという。

 同局は2月4日までに具体的な変更点を文書で提示することも約束したが、協議会が、傷ついた子供たちに対して謝罪を求めたことに対しては「社に持ち帰って検討する」と返答するにとどまったという。

 同協議会は、児童養護施設で暮らす子供たちが誤解や偏見、人権侵害を受けるとしてこれまで数度にわたり抗議。29日にはドラマを見た後に自傷行為に及んだ女子児童の例を挙げ、再度、文書で内容の変更などを求めていた。また、「こうのとりのゆりかご」を設置する慈恵病院(熊本市)も放送中止を要求していた。

 訪問を終えた日本テレビ・佐野局長は「コメントを差し控える」と語らなかったが、日本テレビ総合広報部は「先方からのご意見を重く受け止め、期限までに文書で回答する予定」としている。

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