高良 デビュー10年目の主演男優賞

 東京映画記者会(デイリースポーツなど在京7紙で構成)が制定する「第56回ブルーリボン賞」が22日、決定した。俳優・高良健吾(26)が主演した「横道世之介」(沖田修一監督)が作品賞、主演男優賞の2冠を獲得。「くちづけ」で初主演を務めた女優・貫地谷しほり(28)が主演女優賞を受賞した。授賞式は2月11日、東京・内幸町のイイノホールで開催される。

 「なんだか恥ずかしくて堂々といられない気持ちだけど、『横道世之介』が大好きだし、作品賞と一緒に取れたっていうのはうれしいです」。高良は、はにかんだ笑顔で作品への強い愛情を語った。

 長崎の港町で育った世之介は大学進学のため上京し、天真らんまんなふるまいで出会う人々の心に温かな記憶を残していく。存在感のある役柄に挑んだ心境を「狙ってやることはできない。観客を無視するような、目の前の人(相手役)だけに伝わればという気持ちでやった」と振り返り「だからこそ自信がないんです。ふわふわ不確かで」と照れた。

 自身も世之介のように、高校時代に熊本から役者を志し上京。車窓から見た景色は今でもはっきり覚えている。今年でデビュー10年目。「びっくりしているのは、もしかして役者を辞めていると思っていたから。向いてないと思ってた」。

 デビュー当時と同じように、今も不安で手が震えることもあるという。しかし、「緊張や不安のおかげで『考える』ことができる。10年やらないと気づかなかった」と前向きにとらえる。「ど真ん中にいる人のたたずまいは『プロ』だからそれはかっこいいけど、自分は自信がそんなにない。だけど『心は画面に映るはず』って信じてて。お客さんの『考える力』を見下さず、ちゃんと現場に、相手に向き合ってやれたらいいと思う」。

 出会った人の心に前向きな足跡を残す世之介から得たのは「自分らしく、周囲に接すること」の大切さ。「毎日が素人な感じで芝居をしていたい。そのために、日々をちゃんと生きられたら」。まっすぐに言葉を紡ぐ高良の顔に、朗らかな笑みが広がった。

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