玉木宏、元日のNHK時代劇で熱演

 NHK総合で元日に放送される時代劇「桜ほうさら」(後7・20)に主演する俳優の玉木宏(33)が、このほどデイリースポーツのインタビューに応じた。

 宮部みゆき氏(53)原作の心温まるストーリーに「日本人の大事な心が詰まっています」と思い入れたっぷり。撮影に使われた最新技術とは裏腹に、年始に古き良き日本人像を演じられることを喜んだ。

 元日の夜にNHK総合での主演。“正月の顔”とも言える大役を担う玉木が意識したのは、“日本人ならではの良さ”だった。

 「桜ほうさら」は、身に覚えのない罪を着せられ切腹した父の汚名をすすぐために江戸の長屋で暮らし始めた侍・古橋笙之介(玉木)が、仕立屋の娘・和香(貫地谷しほり=28)ら周囲の人々に助けられながら事件の真相に迫るというストーリー。

 人情味たっぷりの物語に、玉木は「見終わった後にじんわりと温かい心が広がる、正月に放送するのにはふさわしい作品です。忘れかけていた日本人の大事な心が詰まっています」と胸を張った。

「いい雰囲気」

 根底に流れるのは時代劇らしい古き良き日本人の心。その一方で映像には最新技術が使われた。

 撮影は現在のフルハイビジョンの4倍の解像度を持つフル4Kで行われた。日本のドラマでは初の試みで、奥行きのあるセットが細部まで作り込まれ、照明にも細心の注意が払われた。

 これまでの時代劇とは比べものにならないリアルなセットには、「『すてきな場所だな』と思える空間がたくさんありましたね。すごくいい雰囲気の中でやらせていただきました」と感謝した。セッティングの待ち時間が長くなり、集中を保つのに苦労した面もあったが、しっかりと江戸時代の日本に溶け込むことができたという。

 玉木は「家族団らんで見ていただきたいです」とアピール。年末年始を海外で過ごす人たちも多いが、昔ながらの日本の正月の雰囲気で日本人の心について語り合ってもらいたいという。

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