石原前都知事、新党「太陽の党」を結成
石原慎太郎前東京都知事は13日夕、都内のホテルで記者会見し、「たちあがれ日本」を母体に新党「太陽の党」を結成したと発表した。
石原氏と「たちあがれ日本」の代表だった平沼赳夫元経済産業相が共同代表を務める。年内の衆院解散・総選挙をにらみ、日本維新の会(代表・橋下徹大阪市長)、みんなの党(渡辺喜美代表)との合流を視野に、第三極勢力の結集を急ぐ考えだ。
11項目からなる綱領には「自主憲法制定」を明記して保守色をアピールした。消費税の地方税化を主張する日本維新に配慮し、税財政に関しては「国・地方の財政運営と税制のあり方を『見える』形へと抜本改革する」との表現にとどめた。
「関ヶ原」勝利する 新党には平沼氏を含め、たちあがれ日本の衆参両院議員計5人全員が参加。民主党を離党した中津川博郷衆院議員(比例東京)が入党する見通し。記者会見に同席した平沼氏は、10人近い現職国会議員から新党に参画したいとの打診を受けていると説明。石原氏は「日本の窮状を少しでも改善することが、私にとっての重要な責務だ」と強調し、第三極結集について「必ず衆院選前に大同団結し、関ケ原の戦いに勝利する。太陽の党が吸収され、消えても構わない」と述べた。日本維新やみんなの党と選挙区調整に向けた協議を進めていることも明らかにした。
日本維新の会は16日に同党と2度目の政策協議を行うが、代表の橋下徹大阪市長は「まずは政策一致だ。次のステップはそれから考える」。幹事長の松井一郎大阪府知事は、大阪府内で「石原氏の命懸けで『この国を変えたい』との思い、すごい覚悟を感じている」と連携に期待感を示した。また。減税日本代表の河村たかし名古屋市長は「大阪を含めた第三極の大きな連合ができればいい」とし、石原氏に「時代をつくってくれる人。第三極のリーダーになってほしい」とした。
第三極リーダーに なお、自民党の脇雅史参院国対委員長は「太陽‐」とは統一会派を組まないとし、「共同代表の石原慎太郎氏は自民党を否定しており、統一会派を組めば矛盾を抱えることになる」と話した。
