仙台市在住の男性４人ロックバンド・ＭＯＮＫＥＹ　ＭＡＪＩＫが、歌手・小田和正（６５）とタッグを組み、コラボ楽曲「Ａ　Ｃｈｒｉｓｔｍａｓ　Ｓｏｎｇ」（１２月５日発売）を制作したことが２３日、分かった。ＭＯＮＫＥＹ‐が、親交のある小田に、東日本大震災の復興支援として、クリスマスソングの制作を依頼する手紙を送り、東北に縁あるアーティストによる夢コラボが実現。復興支援メッセージを込めたクリスマスソングで被災地を温める。

　バラード曲に定評のあるＭＯＮＫＥＹ　ＭＡＪＩＫと小田が、コラボユニット「Ｍｏｎｋｅｙ　Ｍａｊｉｋ＋小田和正」として、震災で傷ついた人たちへ“愛のテーマ”を届けることになった。初コラボ曲「Ａ　Ｃｈｒｉｓｔｍａｓ　Ｓｏｎｇ」は、「家族の絆」をテーマに、両アーティストが優しく語りかけるようなハーモニーのミディアムバラードとなっている。

　コラボのきっかけは、仙台在住のＭＯＮＫＥＹ‐が、震災から１年半が経過した今年９月、小田に手紙を送付したことから始まる。東北大学出身で、大学時代を仙台で過ごした小田は、「東北の皆さんに音楽を通じて、少しでも季節の彩りを感じてもらいたい」という東北愛がしたためられた４人の思いに目を通し、協力を約束した。

　そもそも両アーティストは、昨年３月の震災で被災したＭＯＮＫＥＹ‐の４人が立ち上げた震災復興支援プロジェクト「ＳＥＮＤ愛」の活動に小田が共感し、交流がスタート。ＭＯＮＫＥＹ‐は、小田を尊敬するアーティストとして名前を挙げていたこともあり、今年４月には宮城で行われた小田のライブに飛び入り参加するなど、親交を重ねてきた。

　東北への思いも重ね、９月のレコーディングで息ピッタリのハーモニーを奏でた小田は、「彼らの思いが聞いてくれる人たちに伝わるといいなと思いながらボクも喜んだ」と手応えを口にした。

　小田とＭＯＮＫＥＹ‐からなる５人のサンタクロースが、被災地に歌という温かなプレゼントを届ける。