若松監督が死去 寺島しのぶ涙の弔問

 12日夜に東京・新宿区内の都道でタクシーにはねられ重傷を負っていた映画監督・若松孝二さんが17日午後11時5分に、搬送先の都内の病院で亡くなった。76歳。遺作となった映画「千年の愉楽」(来年春公開)や「キャタピラー」で主演した女優・寺島しのぶ(39)は「何よりも映画を作り上げることに執念を燃やした監督。今いったい、いったいどこにいらっしゃるんですか?」と独立プロの雄の死を悼んだ。

 映画という武器で常に権力にケンカを売ってきた独立プロの雄が突然、この世を去った。

 若松監督は今月12日に、東京・新宿区内藤町の外苑西通りの信号や横断歩道のない場所を横断中にタクシーにはねられ、頭や腰などを強打する重傷で病院に運ばれた。事故直後は意識があったが、救急搬送中に意識を失い危険な状態が続いていた。入院後、小康状態が続いていたが、結局意識は回復せず、17日深夜に家族に見守られながら、静かに旅立ったという。

 18日午後には自宅でもある若松プロに遺体が到着。尊敬していた故・新藤兼人監督と同様に、大資本に頼ることなく自力で映画を作り続けてきた若松監督。豪快なキャラクターを慕う俳優や映画関係者は多く、この日もひっきりなしに弔電や弔花が届けられた。

 遺作となった「千年‐」で主演した寺島は、自身のブログに「嫌な予感がした。うそだよって言いながら現れてほしい。何よりも映画を作り上げることに執念を燃やした監督。今いったい、いったいどこにいらっしゃるんですか?」と悲痛な思いをつづった。

 「キャタピラー」(10年)で「第60回ベルリン国際映画祭」の最優秀女優賞(銀熊賞)を獲得した際には、授賞式に出席できなかった寺島に代わり、若松監督が壇上でトロフィーを受け取った。女優としての節目に出会った“恩師”の死をまだ冷静には受け止められないようだった。

 また、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(08年)から「千年‐」まで5作連続で若松作品に出演していた俳優・井浦新(38)も「あまりのショックでコメントできない」(所属事務所)ほど落ち込んでいるという。

 関係者によると、若松監督は新作の構想も練っていたそうで、思いを残す形でのエンドロールとなった。

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