“聖地”あと一歩…後悔はありません

 憧れの“聖地”セントアンドルーズ・オールドコースでの全英リコー女子オープンに出たい-その最終予選に出場するためにイギリスに来ました。私がこの場所に憧れるのは、ゴルフが大好きで、そのゴルフが始まった所に行きたい、プレーしたいという純粋な気持ちからです。小学校4年生の時からクラブを握り、以来、ずっとゴルフを続けてプロになったのは「ゴルフが大好き」という理由以外に思い当たりません。

 ヨーロッパをはじめ、アジア、北中米、オーストラリアなど世界各国から90人が参加した最終予選の私の成績は、1イーグル、2バーディー、3ボギー。1アンダー、71で39位。3アンダーの選手がプレーオフを行い、上位16人が本大会への出場権を獲得しました。残念ですが、今回はオールドコースでのプレーを実現させることができませんでした。

 金曜日の夜、こちらに到着し、土曜、日曜の2日間でやるべきことはできたし、後悔はありません。3年前と同じコースではないですが、1アンダーで回れたのも収穫です。グリーンの面に対応できなかった。パッティングがもう少し入っていれば…というのが反省点です。

 でも、結果よりも、イギリスへ来たことには意味があったと思います。見るもの、触れるものすべてが刺激的でした。今まで味わったことのないような経験でした。予選が行われた「キングズバーンズ・ゴルフリンクス」はオールドコースがある、その街、セントアンドルーズ市にあります。北緯56度の街だそうです。すごく空気が澄んでいて、とてもきれいなところでした。海がすぐ近くにあって、何百年もたつ建物、街並みが素敵で、感激しました。

 私の“憧れ”は、心の中にまた“憧れ”として残りました。求めていた結果は得られませんでしたが、聖地のゴルフの神様は「もっと練習しなさい」と、私にアドバイスしてくれているんだ-と受け止めたいと思っています。

 堀奈津佳(ほり・なつか)1992年7月6日、徳島市出身。10歳でゴルフを始め、中学2年から江連忠ゴルフアカデミーで腕を磨く。2011年にプロテスト合格。今年はQT35位の資格で開幕から出場し、4戦目のアクサレディースでツアー初優勝。159センチ、50キロ。血液型A。切れ味鋭いアイアンショットとパッティングが武器。サマンサタバサ所属。

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