晃子ママでもGO打!破格ドライブ連発

 「リゾートトラストレディース・第1日」(30日、関西GC=パー72)

 第1子出産のため2012年10月を最後にツアーを離れていた福嶋晃子(40)=NEC=が、破格の飛距離とともに帰ってきた。3バーディー、3ボギーの72で33位発進となったが、産後も衰えぬドライバーショットに周囲は度肝を抜かれた。首位には5アンダーで佐伯三貴(29)=日立アプライアンス=ら3人が並んだ。

 ツアー復帰のあいさつは、言葉ではなく豪打だった。昨年9月に第1子の長男・和樹くんを出産、育児に追われながら練習を再開し、この日を迎えた福嶋。スタートの1番パー4で、いきなりギャラリーの度肝を抜いた。

 ドライバーから放たれたショットは他の選手とは明らかに違う弾道で、300ヤード級の破格ドライブ。それでも本人は「(思い切り)振ってはいないですね。だけどクラブの芯にしっかり当たったから」と涼しい顔だ。

 同組で今や国内ツアーでは一番の飛ばし屋とされる渡辺彩香も「私もそんなに悪い当たりじゃなかったけど、30ヤードぐらい置いていかれました。もうホントにすごすぎて…」と脱帽。福嶋は2番以降も常に渡辺をアウトドライブ。米ツアーでもドライバー飛距離ランク1位に輝いたスイングはさびついていなかった。

 かくして、ざわめきを起こしながら復帰初日はパープレーで終えた。本人は「とにかくパットがダメ。距離感も悪いし、いいストロークができてない。グリーン上はいいとこなしで終わった」。夕暮れ時、同じくプロで妹の浩子(36)が帰ろうとするのを引き留めて、練習グリーンに居座った。

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