ラグビー神戸が9トライの猛攻で静岡に圧勝

 「ラグビー・リーグワン、神戸63-19静岡」(27日、花園ラグビー場)

 神戸が9トライを奪い、攻守で静岡を圧倒した。開始直後からハイテンポな展開で主導権を握り、前半3分に右オープンに展開してWTB浜野隼太が先制トライ。ここから一気にリズムに乗り、ナンバー8アーディー・サベア、CTBラファエレ・ティモシー、FB李承信が立て続けにトライを決めて、前半を28-0と大きくリードして折り返した。

 劣勢の静岡は後半から一度に5人を交代させ、後半6分にはフランカーのヴェティ・トゥポウがトライ。反撃ムードをつかみかけたが、神戸はさらに自在のアタックを繰り出して、WTB松永貫太など3トライで突き放して大量リード。圧巻だったのは、80分を過ぎてホーンが鳴っても攻撃を継続。スクラムからボールを蹴り出さずに、FW&BKが一体となってアタックし、最後は後半42分にフッカーの北出卓也がとどめのトライで締めくくった。さらにSOガットランドは9本のゴールキックを全て成功させた。

 前節で敗れて上位4チームによるプレーオフには進めなくなった。それでも気持ちを切り替え、本来の神戸のラグビーを存分に見せつけた。デイブ・レニーHCは「チャンスをたくさんつくったし、ディフェンスも良くてターンオーバーからトライを決めることができた」と試合内容を高く評価。ロックのレタリック主将も「プレーオフに行けないからといって、このチームで簡単にあきらめる選手はいない」ときっぱり。仕切り直しの一戦での快勝に納得の表情だった。

 今季限りで退団するサベアも、最大の武器であるボールキャリーなどで大活躍。「チームのためにも、ファンのためにも、いいパフォーマンスをしたかった。きょうのようなプレーができていたら、プレーオフに行けていたかもしれない」と振り返った。後半29分に交代で退く際には、スタンドから大きな拍手が起こった。「本当に心のやさしい人たちがたくさんいる。日本のリーグは、こんなファンに囲まれて幸せだと思う」と感謝の気持ちを示した。

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