卓球・張本美和 福原愛、伊藤美誠と同じ15歳で初五輪「日々不安と緊張。でも楽しみたい」

 7月26日のパリ五輪開幕まで、17日であと100日となった。卓球女子団体で初の五輪代表に選ばれた15歳の張本美和(木下グループ)はデイリースポーツのインタビューに応じ、夢舞台に向けた心境を明かした。

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 卓球界の超新星は、日々高鳴る鼓動を感じながら夢舞台を心待ちにしている。「全く想像がつかない。コートに立ったら頭が真っ白になるかもしれない。不安もたくさんあるが、それも楽しみたい」。今月高校1年になったばかりの張本美は、普段はK-POPとダンスが好きな15歳。パリ五輪100日前の節目を迎えるにあたり「(日数を)気にしないと言えば気にしないんですけど、100日を切ったら本当に毎日が大切になる。いつも(の練習も)そうですけど、より大切にしないと」と実感を込めた。

 五輪代表レースが始まった2年前を振り返れば、夢想はしても想像できなかった日々だ。世界ランクは2022年3月に初登場した際、624位。たった2年で、現在12位まで急浮上した。

 国内選考大会でも昨年から快進撃を続け、最後の対象大会だった今年1月の全日本選手権では準優勝。2年間の選考ポイント合計で4位につけた。2枠のシングルス代表には届かなかったものの、直近の成績や対中国勢との戦いぶり、ダブルスの実力など総合的な観点から、残り1枠の団体戦代表として大抜てきされ「信じられない気持ちでいっぱい」と歓喜に浸った。

 かつての福原愛、伊藤美誠に並び、高校1年生での初五輪は最年少。同時に、層の厚い日本女子を代表するだけに大きなプレッシャーとも戦う。「本当に日々不安と緊張があります。私は(推薦で)選んでいただいた立場なので、期待に応えないといけないとか、いろんな考えがある。でも、コートに立ったらそれは気にせず(五輪を)楽しみたい。楽しめるように、五輪までの日々は突き詰めて頑張らないといけないと思っています」。残りの100日で世界の誰よりも成長する可能性を秘める15歳は、静かに闘志を燃やしていた。

 ◆張本美和(はりもと・みわ)2008年6月16日、仙台市出身。卓球一家に生まれ、2歳から本格的に競技を始めた。10歳でU15の日本代表選出。21年世界ユース卓球選手権では史上初の4冠を達成した。24年全日本選手権はジュニアで2連覇し、女子シングルスで準優勝。パリ五輪代表選考は4位で終え、団体戦代表として初選出された。戦型は右シェークドライブ型。家族は両親、東京五輪代表で5歳上の兄・智和。164.5センチ。

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