JOC トランスジェンダー理事を「女性」と発表 本人確認なく謝罪

 日本オリンピック委員会(JOC)は25日に新理事に就任したフェンシング女子の元日本代表で心と体の性が一致しないトランスジェンダーの杉山文野さん(39)を「ご本人に確認した上で女性枠とした」と発表していたことについて、「正しくは杉山理事ご本人ではなく、杉山理事を理事候補として推薦した日本フェンシング協会への確認」だったとし、謝罪と訂正を行った。

 JOCはスポーツ庁のガバナンスコードに沿った女性理事の割合向上の観点から各競技団体から積極的に女性候補の推薦を促していた。「日本フェンシング協会ではLGBTQ+の人々を含め、多様な人々にとってよりよいスポーツのあり方を目指す思いから、杉山理事をやむを得ず『女性枠』として推薦したと承知しています。制度に課題があることは確かですが、JOCとしては新たな一歩を踏み出したと考えています」と、説明した。

 一方で、杉山理事への確認がなかったことについては「杉山理事本人の思いや考え方を正確にお伝えできていないこと、結果としてトランスジェンダーについての誤った認識を広めることとなってしまったことについては、関係者の皆様にお詫び申し上げます。課題解決に向け、杉山理事ともより一層のコミュニケーションを図っていくことを確認しております」と、謝罪した。

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