シニア級ハイレベル…優勝コストルナヤに2位トルソワ ロシアジュニアに強豪続々

(左から)シェルバコワ、コストルナヤ、タラカノワ、カニシェワ、トルソワ、キムイェリム
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 「フィギュアスケート・GPファイナル」(8日、バンクーバー)

 紀平梨花が初優勝を果たしたシニア女子の戦いに続いて行われたジュニア女子のフリーが極めてハイレベルな争いになった。優勝したアリョーナ・コストルナヤ(15)のフリーだけの得点は141・66点でシニアと比べて1つ要素が少ないにも関わらず、シニアでも4位相当の得点。合計点217・98点は、シニアで3位のエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)の215・32点を上回った。

 ジュニアは出場選手のうち5人がロシア勢。2位のアレクサンドラ・トルソワ(14)はフリー140・77点、合計215・20点。3位のアリョーナ・カニシェワ(13)はフリー129・48点、合計198・14点だった。

 シニアの得点は以下の通り。

1)紀平梨花     233・12点

2)ザギトワ     226・53点

3)トゥクタミシェワ 215・32点

4)坂本花織     211・68点

5)サモドゥロワ   204・33点

6)宮原知子     201・31点

 ジュニアの上位2人のレベルの高さがうかがえる。

 トルソワは果敢に2度、4回転ルッツに挑んだがどちらも失敗。しかし、続けて予定を変更して4回転トーループを着氷した。また、コストルナヤは3回転アクセルや4回転ジャンプのない構成ながら、3回転ルッツ-2回転トーループ-2回転トーループ、3回転フリップ-3回転トーループで2点を超える出来栄え点による加点を得た。コレオシークエンスがないジュニアの構成で技術点だけで74・37点を獲得。シニアで概ね4点台後半が出るコレーシークエンス分を加えると、技術点78・21点の紀平に匹敵する数字と言える。

 もちろん、スタミナや、そもそも同じ土俵で戦うことによる心理面の変化といった要素もある。ただ、演技構成点の伸びしろ分も加味すると、新たな女王の座に就いた紀平の下の世代で、ロシアの強豪選手がひしめいているのも事実だ。

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