「メドベージェワ崩壊 なぜ」かつての女王の面影なく ロシアメディアも衝撃

 「フィギュアスケート・フランス杯」(25日、グルノーブル)

 女子フリーが行われ、平昌五輪銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ(19)=ロシア=は、ジャンプのミスなど精彩を欠き、192・81点で、シニアデビュー後自己ワーストとなる4位に終わった。15年のシニアデビュー以降では、初めて表彰台を逃し、GPファイナル(12月6日開幕・カナダ、バンクーバー)出場を逃した。

 15-16年、16-17年の世界選手権、GPファイナル連覇などかつて無敵を誇った女王の面影はなかった。演技を終えたメドベージェワは呆然とした表情でリンクサイドに向かうと、今季から指導を受けるブライアン・オーサーコーチの肩にしばし、顔をうずめた。表情は色を失っていた。冒頭の2回転半ジャンプでバランスを崩し、豪快に手を突くと、その後もジャンプのミスが続いた。得点が表示されても、表情が変わることはなかった。

 今季からロシアのエテリ・トゥトベリーゼ氏の下からブライアン・オーサー氏に師事し、カナダ、トロントへと拠点を移した。国をまたいでの移籍は、ロシア国内で波紋を呼んだ。ロシアの現地メディア「スポルトエクスプレス」は、メドベージェワの不振を「崩壊。なぜ」という見出しで「ホラー、悪夢、ショック、崩壊。これらの言葉はメドベージェワに何が起こったかを説明している」と、報じた。国内のネット世論には、まだ「裏切り者、故郷を忘れた」など非難の声があることを伝えた上で「ザギトワは世界選手権の失敗から生き残った。メドベージェワはどうなるか」と、綴った。

 「今回の経験を大事にして次に向かっていきたい」と前を向いたメドベージェワ。かつての絶対女王は、輝きを取り戻せるか。

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