川淵三郎氏 単独インタビュー(2)不祥事続きのアマスポーツ「ガバナンスの問題」

 Jリーグ初代チェアマンで、元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(81)が、このほどデイリースポーツの単独取材に応じ、W杯ロシア大会を最後にサッカー日本代表を引退した本田圭佑(32)=メルボルン・ビクトリー=を「将来、サッカー協会会長になったら面白い」と、自らの“後継者”に指名した。また、8月20日に新著「黙ってられるか」(新潮社)を出版した川淵氏は、本のタイトルさながらに不祥事続きのスポーツ界の問題点を鋭く指摘した。

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 レスリング、体操のパワハラ問題や、日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題など、さまざまな騒動が世間を騒がせている。現在、ボールゲームの最高峰12リーグが所属する日本トップリーグ連携機構の会長を務める川淵氏だけに、不祥事続きのアマチュアスポーツ界に対して苦言を呈した。

 「(バスケットボールの買春問題は)他とは異質。それ以外はスポーツ界に昔から起こってきたことで、たまたま個人の意思表示だとか世間のスポーツに関する考え方が変わってきた中で顕在化しただけ。すべてはガバナンス(組織統治)の問題に行き当たるね」と一刀両断した。

 原因として競技団体のOB、代表クラスの選手が年を重ね、経営能力の有無を問わずボランティアとして組織の上に立ち、事務局、スタッフまでもOBが運営、育成強化に携わってきた構造にあると指摘。「ボランティアで給料の安いところに優秀な人材がいくわけがない。そのところがスポーツ界全体、ガバナンスの問題」と持論を展開した。

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