中村輪夢「恐怖心乗り越えると楽しい」15歳の天才プロライダー
20年東京五輪で新種目に決定した自転車BMXフリースタイル・パークの15歳以下の世界王者で、すでにプロ活動もしている中村輪夢(りむ、15)が12日、都内で公開練習を行った。9日の国際オリンピック委員会(IOC)臨時理事会で、電撃的に種目入りが決定。一躍、金メダル候補となった15歳は「金メダルを首から提げたい」と新種目のヒーローとなることを誓った。
日本BMX界の“最高傑作”と呼ばれる中村は「辞めたいと思ったことはない。ずっと楽しく乗り続けてきた」と、笑顔で話した。
2年前に、フレアという後方宙返りをしながら、半回転ひねる大技練習中にハンドル部分で腹部を強打も「突き刺さりましたけど、この競技は怪我がつきもの。恐怖心を乗り越えると楽しさが待ってる」。同技は完全習得した。全日本連盟の出口理事長は、その才能を「日本のトップライダーの長所をすべて吸収してきた。ハイブリット」と評した。