リオ金メダリスト土性が6連覇 圧倒的強さ見せる「気持ちはもう東京五輪」

 「レスリング・全日本選手権」(23日、代々木第二体育館)

 17年世界選手権(パリ)代表の1次選考会を兼ねて行われ、女子69キロ級決勝は、リオ五輪金メダルの土性沙羅(22)=至学館大=が森川美和(東京・安部学院高)を下し、6連覇を達成した。

 同58キロ級は、リオ五輪63キロ級金メダルの川井梨紗子(22)=至学館大=が優勝。男子フリースタイル61キロ級はリオ五輪銀メダルの樋口黎(日体大)が制し、同グレコローマンスタイル59キロ級決勝は、リオ五輪銀メダルの太田忍(ALSOK)が終了間際に逆転を許し、準優勝となった。

 吉田、伊調、登坂が欠場した大会を、女子重量級エースの土性が圧倒的な強さで締めくくった。「気持ちはもう東京五輪に向かっている。一つ一つ乗り越え2連覇を狙いたい」。最強シャイガールが貪欲さをむき出しにした。

 学生として出場する最後の大会。「(高校で至学館の門をたたいた7年前は)内気だったが、仲間にもまれて自分を出せるようになった。レスリングもどんどん攻めることができるようになった」と成長を振り返った。

 五輪後は引っ張りだこで、練習を再開したのは大会の約2カ月前。「なかなか練習できず心配もあったけど、プライドがあった」と無失点で6連覇し、初の天皇杯(大会MVP)も獲得した。まだ優勝経験のない世界選手権で、来年こそ初戴冠を狙う。

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