羽生4連覇へ圧巻プリンスライブステージ!今季世界最高106・53点で首位発進

 「フィギュアスケート・GPファイナル」(8日、マルセイユ)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、前人未踏の4連覇を狙う羽生結弦(22)=ANA=は、自己ベスト(110・95点)には及ばなかったものの、今季世界最高となる106・53点で首位発進を決めた。2位は元世界王者のパトリック・チャン(カナダ)で99・76点、3位は現世界王者のハビエル・フェルナンデス(スペイン)で91・76点。日本の宇野昌磨(18)は86・82点で4位につけた。

 精悍な顔で万雷のスタンディングオベーションを浴びるその姿は、まさにロックスターのようだった。前人未踏のファイナル4連覇へ、羽生が圧巻のパフォーマンスを繰り広げた。

 冒頭の4回転ループは、ギリギリの着氷となったが、なんとかこらえると、プリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」の激しいギターサウンドとともに、観客をライブステージへと誘った。続く4回転サルコー-3回転トーループ、後半のトリプルアクセルはほぼ完ぺきに成功。スピン、ステップも最高難度のレベル4を揃えた。

 表現力を示す5項目の構成点では、異次元の9点台中盤を並べ、第一人者のチャンを上回り、トップのスコアをマーク。「演技」、「構成」、「音楽の解釈」では、10点満点をつけるジャッジもいるなど、曲と一体化した。

 10日(日本時間11日)に行われるフリーは、今季から4本の4回転ジャンプを組み込んでいる。完ぺきに演じることができれば、昨年のこの大会で自身がマークした総得点330・43点の世界記録更新も視野に入る。1年前の自分を超え、羽生が次なる伝説を紡ぎ出す。

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